楽天スーパーロジスティクス(略称:RSL)とは楽天が店舗様の商品を預かり、受注が入るとその倉庫からお届けをするサービスです。 2018年7月に行われた楽天EXPOにおいても、三木谷会長兼社長が力を入れていくと明言をした注目のサービスとなります。
Amazonを運営されている会社様にとってはFBAをイメージしていただけるとより分かりやすいかと思います。
RSLに委託をするメリットは?
楽天の公式発表によると、RSLに委託をすることによって生まれるメリットは下記の5つです。
・あす楽対応!:15時29分までの出荷データ受信であす楽対応が可能。(2022年4月現在)
・土日も出荷対応!:365日出荷対応(年末年始、GW、お盆も問題なし)。
・物流の品質向上!:業界トップ水準の作業品質でお客様満足度アップ。
・出荷キャパ向上!:スーパーセール後も出荷作業に追われる心配はありません。
・リーズナブルな料金:ご利用いただきやすい料金でご提供いたします。
楽天店舗運営Naviより引用
ECサイトで注文をするとすぐに手元に届くことが当たり前になってしまった昨今において、 休日関係なく、15時過ぎまであす楽に対応ができるというのは非常に大きな強みとなります。
かつて、弊社のサポート会社様の中でも、競合と比較して価格で勝つことはできない・値引きを行うようなキャンペーンを打つことも難しい中、 唯一、配送面の体制が整っており、あす楽対応を15時⇒16時に引き延ばしたことで、競合他社と差別化ができ、大きく売上を伸ばされた会社様がいらっしゃいました。
以前は「あす楽対応=強み」でしたが、今では、あす楽を対応しないことはお店の”大きな弱み”となってしまいます。
どこから配送をするの?
配送拠点は、今現在、千葉県流山市、千葉県習志市、大阪府枚方市、神奈川県大和市の計4箇所となっていますが、2022年に福岡県福岡市、2023年には大阪府八尾市にも拠点を増やす予定で、サービス拡充のためにさらなる拠点の拡大を予定しているようです。
最も気になる料金体系は?
配送コストは、店舗運営に取って非常に大きな問題です。 料金体系に関しての詳細は、下記になります。
※お見積もりに関しては、RSLサービス窓口にお問い合わせが必要です。
※ 商品サイズについて
・極小サイズ:長辺:32cm未満、短辺:23cm未満、高さ:2.7cm未満の商品
・小サイズ:極小サイズに当てはまらない3辺合計100cm未満の商品
・中サイズ:3辺合計100cm以上、120cm未満の商品
・大サイズ:3辺合計120cm以上、160cm未満の商品
RSLご利用にあたっての主な条件
① 倉庫との連携のため受注管理ソフトの導入が必要です。
代表例:BOSS、ネクストエンジン、クロスモール、助ネコ、通販する蔵
② 利用される全ての商品に管理用バーコード表示されている。
AmazonのASINコードでも問題ございません。
また、現状バーコードが無くても作成頂いたものでの対応が可能です。
③ お取り扱いできない商品がございます。
危険物、生もの、組立が必要なもの等が該当します。冷蔵・冷凍品は依頼出来ません。
④ 出荷時の配送サイズに上限があります。
3辺合計160cm以内のお取り扱いとなります。
⑤ オプション作業はRSLにて用意させて頂いているものに限ります。
店舗毎の個別オプション対応やカスタマイズは依頼出来ません。
⑥ 物流拠点は選択出来ません。
倉庫状況に応じて、物流拠点が選択されます。また、利用期間中に稼働拠点を変更される場合がございます。
弊社のクライアント様と確認をしたところ、今のところよりも少し高くなるかな…という意見が多いように感じています。
しかし、ヤマトさん、佐川さんなどをはじめ各配送業さんの配送料金は徐々に上がっていくことが見込まれており、 また、あす楽などのサービスも踏まえ、近い将来を見据えた判断が必要になる部分です。
AmazonはFBAを拡充させ、お客様によりよい購買経験をしてもらうために、「FBAに委託していない商品の検索結果(Amazonではカゴ取得率)を下げる」という対応を取りました。今後楽天がそのような対応を取るかどうかは不明ですが、今後、間違いなく力を入れていくサービスになるため、
・検索結果にRSL商品が出るロジックを強める
・RSL登録商品はポイント●倍
などの施策を講じることは十分にあり得ると思います。
配送コストは圧縮するべきではありますが、競合の店舗さんがどんな施策を打っていて、配送はどうなっているのかなど、配送まわりであっても戦略的に考えていく必要があります。RSLを使って成功している会社様の状況や、今の自分の店舗の状況を踏まえてRSLを使うべきかどうかなど、ぜひご相談ください。