RPP広告とは楽天内の検索連動型広告のことです。楽天プロモーションプラットフォームが正式名称です。2018年春以前はCPC広告という名前の検索連動型広告がありましたがリニューアルをされました。
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RPP広告の配信面
RPP広告は楽天の検索結果に配信をされる広告だとお思いの方も多いですが、検索結果だけでなく、「コンテンツマッチ」といった楽天のユーザーさんにターゲティングされて配信をされたり、楽天が提携をしている外部のサイトに掲載をされることも多いです。
検索結果に表示がされるということは、購買意欲の高いユーザーさんに広告を出せるということですし、コンテンツマッチに関しても、親和性のあるユーザーさんに広告を出しておりますので、相対的に費用対効果が出やすい広告になります。
RPP広告を使うべき時や、使うべき店舗さん
売上を伸ばしたい時に大事になることは、アクセス数を増やすことです。アクセス数はSEO対策やメルマガなどでも増やすことはできますが、お金をかけてでもアクセスを増やしたい!広告を使ってみたい!という時に「1番最初の選択肢として」RPP広告がおすすめです。色々な広告がありますが、その中でも最も費用対効果が期待できる広告のためまずはRPP広告を使い、それ以上にアクセスを取りたい時に他の広告に拡げることをお勧めします。
RPP広告の特徴
①自分のお店にあった費用で自由に始められる。そして停止ができる。
月の予算は5,000円から、1クリックは10円から設定することができます。スタートをしてみて広告をやめたくなってもすぐに停止をすることができます。
②効果測定が取りやすい
使った広告費に対していくら売れたのか、どのくらいの新規の人が獲得できたのか、などなど、かなりの情報が効果測定レポートで取ることができます。
③細かくカスタマイズが可能
RPP広告はクリック課金型の広告です。店内の全商品一律でクリック単価(CPC)を設定することもできますし、特定の商品だけは単価を上げてより配信量を増やすこと、逆にRPP広告が掛からないようにする除外設定というのも可能です。また、より細かな運用としては特定の商品に対して、特定のキーワードを入札するということができます。そのため、例えば、自店舗の化粧水を「化粧水 敏感肌」で広告露出がかかりやすくするなど、店舗にあった細かなカスタマイズが可能になっています。
RPP広告の効果的な設定方法に関して
RPP広告の設定方法自体はとても簡単なのですが、効果を出すための設定方法は奥が深いです。
次章の効果測定のやり方と合わせて、ぜひお取り組みをしてみてください。
①キャンペーンの新規登録をする
RMSのプロモーションメニューより、検索連動型広告(RPP広告)に入ります。キャンペーンから、「新規登録」を選びます。
◆キャンペーン名→任意で記載をします。
◆継続月予算→最低金額は5,000円ですが、5,000円使い切る前に停止することもできます。
◆1クリックあたりの入札単価→10円から設定ができますが(以前は20円でした)15円や20円くらいの単価で入札している店舗さんが多いです。より良い運用をするためには、「10円」で設定することがおすすめです。
②商品別の入札をする
上記キャンペーンの入札単価で「10円がおすすめ」なのは、全商品に対してかかる入札単価になるため、あまり売れる見込みのない商品に対しても全て一律で設定されてしまうためです。そのため、一律でかかるキャンペーン入札は最低の10円で設定をし、転換率の高い商品や、売りたい商品に対してはより高い入札をすることで、あまり転換率が見込めない商品には広告金額がかからず、より売れる商品に多くの費用をかけることができます。
<ご注意ください!>
在庫が少なかったり、あまりにお値段が高かったりと、広告を配信したくない商品はRPP広告の「配信除外」をすることが可能です。
③キーワードごとに入札をする。
必ず表示をさせたいキーワードがある場合には、キーワードを指定して入札をすることができます。
キーワードを入力すると、いくらで入札すれば表示をされるのか、という目安の金額が表示をされますので、そちらを参考にしながらの入札が可能です。
また、入札ができないキーワードも下記のケースで存在します。
*1:目安となる入札単価が1,000円を超える場合
→1,000円を超える入札はできないので、入札不可となります。このケースは入札しようとしている商品の販売実績が足りていないことが原因で単価が上がっていることが考えられますので、まずはRPPを使わずにできること(ポイントをかけたり、お店の中でバナー露出をしたり)をし、販売実績をつけていくと入札単価が下がります。
*2:商品とキーワードに関連性がないとみなされた時 / 薬機法関連などでそもそもRPP広告を配信できないキーワードの場合
→前者は例えば、「化粧水」の商品に「みかん」と入札をしようとするようなケースのことです。関連のないキーワードはユーザーさんの混乱を招きますので入札ができません。後者は「ニキビ」など薬機法に抵触する恐れの高いキーワードの場合にはそもそも楽天がRPP広告の表示をさせないため入札ができません。
RPP広告の効果測定に関して
RPP広告は細かな効果測定を確認することが可能です。「検索連動型広告(RPP)→パフォーマンスレポート」からご確認をいただけます。月ごとや日ごと、特定の期間でも絞り込むことができますし、商品別の入札設定、キーワード別の入札設定をかけている場合には、どの商品がRPP広告からいくら売れたか、どのキーワードからいくら売れたか、というデータも確認することが可能です。
効果測定を活かした運用とは?
広告の効果測定として有名な指標の1つに、ROASという概念があります。ROASというのは、かけた広告費に対してどれくらい売れたのか、を表す指標で、10万円をかけて50万円売れたらROAS500%となります。
RPP広告の効果測定も、RPP全体としてROASがどうだったのか、商品ごとにどの商品がROAS●%だったのか、どのキーワードのROASが●%だったのかを確認することができるのですが、「高ければいいというわけではない!」ということを強くお伝えしたいです。
高すぎるROASが出ているということは、むしろ「RPP広告がなくても購入をするようなお客様に配信がされている」と言い換えることもできます。例えば、「コカコーラ」の商品に「コカコーラ」でRPP広告を配信したらどうでしょうか?すでにコカコーラと検索しているということは、そもそもコカコーラが欲しい方で、その方に広告表示をすることになるので、費用対効果は大きく出ますが、なくても売上は変わらないかもしれません。
むしろ、「炭酸飲料」というようなキーワードで配信をできれば、より拡大が望めます。
もちろん、商品にもよりけりではありますが、ROAS800~1,000%くらい出ていると効果が良すぎるため、配信の見直しをし、ROAS300~500%くらいで最大化を狙うような配信を行った方が有効です!
よりRPP広告をうまく使うための方法
検索されたときに表示をされるのがRPP広告ですが、実際のクリックに結びつかないことには売上につながりません。裏を返せば、表示をされたときにクリックされる率(CTR)が高ければ高いほど、入札金額を低くして、表示を減らしてもクリックがされますのでより効果的に広告配信をすることができます。
そのためクリック率(CTR)を上げるために2つ行えることがありますので、ぜひ実行をしてみてください。
1, 商品名の変更
CTRを上げることにおいて商品名冒頭の改善は非常に大事です。
例えば、検索結果に見えている商品名が下記のようだったらどうでしょうか?
A, 化粧水 敏感肌の人にも最適 スキンケア 女性用 男性用 基礎化粧品 …
B, \ポイント10倍★楽天8冠獲得/敏感肌を想った化粧水 スキンケア …
もちろんBの方が圧倒的にクリックが取れますし、より魅力的な商品に感じます。商品名の冒頭を改善することでRPP広告の効果が変わってくるイメージが湧いたかと思います。
2, サムネイルの変更
サムネイルも同じくクリック率を上げるためには非常に大切です。
下記の検索結果が表示されたらどっちがクリックされるでしょうか?
気をつけていただかないといけないのは、楽天のサムネイルには厳しい規定があるということです。
具体的には、背景色やテキストの占有率に規定があります。こちらに関してはRMSで画像を登録すると画像判定ツールというので即審査をすることができ、そのツールの総合判定は「×」にならなければOKです。現状は△の状態であれば問題ありませんので、ギリギリまで装飾を施し、△を狙うのがおすすめです。
いかがでしたでしょうか?
今回は楽天市場の広告として多くの店舗さんがご利用をされているRPP広告(楽天プロモーションプラットフォーム広告)について、RPP広告とは?という広告仕様や、その設定方法や効果的な利用方法をお伝えしました。
できることが多い分、運用の仕方1つで大きく結果が変わってくる広告です。
当社ではRPP広告の運用ももちろんお受けしておりますので、ご自身でやられてみてうまくいかない方や、手間が非常にかかるな…とお思いの方はぜひ一度気軽にご相談ください。