7月16日の正午から、楽天市場のRPP広告(プロモーションプラットフォーム広告)にキーワード設定機能が追加されました。
これは旧CPC広告のように、表示させたいキーワードごとにクリック単価を設定し入札をできる機能です。
これまでと何が変わったか?
これまでのRPP広告の運用は3ステップでした。
1, キャンペーン全体にクリック単価を設定
2, 商品ごとにクリック単価を設定
3, マニュアルキーワードという仕組みを用いて、楽天さん側とcsvのやり取りをすることでキーワード登録をする(条件あり)
今回のキーワード設定機能は上記のステップ3をRMSの中でさらに自由度高く行えるという変更になります。
キーワード設定機能を用いるメリット、デメリット
キーワード設定機能を用いるメリットはもちろん、「露出をかけたいキーワードで露出ができる」ということです。
これまでのRPP広告は商品にRPP広告をかけるかかけないか、いくらでかけるかという設定だったため、本来露出をしたいキーワードで露出がかからないことも多くあり、運用が思い通りにいかないこともありました。
しかし、今回の変更により、この商品をこのキーワードで、という設定ができるため、転換しそうなキーワードに絞って露出をかけることが可能となります。
デメリットは特にないのですが、強いていうのであれば、「運用をしっかり出来る店舗さんとそうでない店舗さんで差がつきやすい」ということでしょうか。
これまではよくも悪くもAIが自動的に最適なキーワードを選んできてくれましたが、手動で出来るようになるということは、その分運用に差がつくということになります。
キーワード設定の利用方法
●初期登録方法
楽天プロモーションプラットフォーム>上部のタブより「商品・キーワード設定」を選択>「キーワード一括アップロード」からcsvをアップロードする
●登録後の運用方法
同ページ内の「キーワード」>「キーワードを見る」>現在のCPCと目安CPCの表記があるので入札金額を変更する。
設定の仕方の詳細は
店舗運営Naviをご覧ください
キーワード設定の攻略方法
キーワード設定をうまく利用し売上を上げるための肝は下記の登録ルールです
==================================
キーワード設定→50円~
※商品設定より1円以上高く設定してください
※商品・キーワード設定でCPCを設定している商品・キーワードについては、そのCPCが常に優先適用されます。
それ以外の商品・キーワードについてはキャンペーンで設定したCPCが適用されます。
(店舗運営Naviより)
==================================
つまり、このルールから適切な運用方法を考えますと
本当にいくつかの指定キーワードでしか転換しないような商品は商品別設定のCPC大きく下げる/設定をしないにしてしまい、欲しいキーワードに入札を振り切ることで広告費の無駄打ちがなくなります。しかしこれは全商品に通じるやり方ではなく、逆にどんなキーワードからの流入が転換しているのか分かりにくい商品の場合には商品別のCPC設定を下げてしまうと売上が大きく落ち込んでしまう可能性もあります。
また、同じ商品でもセットと単品で表示目安CPC額が大きく異なることも多々あります。これは転換率や客単価などを総合した、いわゆる商品スコアによりスコアの低い商品は高いCPCを設定しないと出にくいという設定になっています。そのため同じ商品だからといって一律にCPCを設定すると、全くでないことや無駄打ちになるというケースもあるため、詳細を確認しつつ進めることが大切です。
弊社ではキーワード設定機能のリリース直後から多くの広告費を運用させていただいているため、仮説検証が早く進んでおります。
RPP広告のキーワード設定機能を有効活用したい店舗様はぜひお問い合わせください!