メルマガ(R-mail)とは?
楽天のメルマガは、店舗が独自で作成し、購入履歴のあるユーザーやメルマガ登録を行ってくれたユーザーに向けて配信することのできるメールのことです。
1円/通(税別)で送ることができるため、高い広告費をかけずに注文獲得ができるという点は大きなメリットです。
楽天でメルマガを送る理由
リピーター経由の売上を作ることができる
メルマガを送る最大のメリットは、リピーター経由の売上を作ることができることです。
楽天お買い物マラソンや楽天スーパーSALE、5と0のつく日などイベントに合わせてメルマガを配信すると売上に繋がりやすくなり、ユーザーにとっても店舗にとっても双方大きなメリットがございます。
ユーザー側のメリット
・割引やクーポンなどお得な情報を簡単に手に入れることができる
店舗側のメリット
・お得な情報や最新情報を伝えたいタイミングで伝えることができる
ユーザーにとって有益な情報を、最適なタイミングで配信することによってリピーター経由の売上を最大化しましょう。
リピーターが増えることによるメリット
リピーターは一度商品を購入している顧客で、その商品の良さを知っている人です。
そのため、初回購入した時よりも、単価が高いものやまとめ買いなどをしてくれる可能性が高く、購入額や客単価も高くなりやすいです。
また、広告などを使った新規顧客獲得のためのコストが抑えられるため、費用対効果が良いと言えるでしょう。
つまり、リピーターの存在は売上増加・利益拡大にもポジティブな影響を与えます。
ユーザーとの接触回数を増やすことができる
心理学で、接触回数が増える度に、対象に好印象を持つようになる「単純接触効果」というものがあります。広告でよく利用されるテクニックで、メルマガにも有用です。
メルマガを定期的、また継続的に配信することによってユーザーとの接触回数を増やすことが可能です。
メルマガを配信していない場合、ECではユーザーとの接触回数は購入時の1回限りになることが多いかと存じます。
しかし、メルマガを配信すれば
接触回数を2回3回…と増やすことができます。
接触回数を増やすことで、商品や店舗のことを忘れずに、リピート購入をしてくれるユーザーが増えるため、メルマガを配信することはリピート施策の重要な1つです。
ブランディングに活用することができる
商品を継続して購入してもらうためには、商品はもちろん店舗のファンになってもらうのが効果的です。単なる売上のためだけでなく、ブランディングの1つとしてもメルマガを活用しましょう。
売上アップやリピーター育成におけるメルマガ
過去に購入した顧客に対して、再注文につながるようなメールを送りましょう。
メール配信後は、開封率やクリック数、メール経由の売上を分析、改善し、より顧客に合ったメール配信を行っていきましょう。
1.リマインドメール
取り扱い商品が消耗品の場合、購入商品を使い切るタイミングでメールを送って、リピーターを育成しましょう。メルマガ限定クーポンを添えるとCV(購買)に繋がりやすいです。
RMSのR-mailで商品ごとに購入期間や購入回数を指定して、対象の顧客のみにメールを配信することができます。
2.イベントのお知らせメール
楽天市場のイベントや店舗独自のイベント開催時にメールを送りましょう。楽天スーパーSALE、楽天お買い物マラソンは特にアクセス数が増加するイベントです。
イベント開始直後やイベント×5と0のつく日、イベント最終日は特にアクセス数、売上アップにメールが有効です。
休暇案内も忘れずに
メール内に年末年始休暇やゴールデンウィーク中の長期休暇期間のお知らせの記載も忘れずに行いましょう。注文時に事前に休暇の案内を事前に行うことで、商品が届かないことへの不安を払拭できます。
長期休暇の4営業前までにはメールに休暇の日程を記載しましょう、RMSでは、注文確認メール、資料請求確認メール、申込確認メールに自動的に長期休暇案内を追加する機能もあります。
店舗カレンダーのメンテナンスと同時にこの作業も行いましょう。
最も力を入れるべきは「件名」と「キャッチコピー」
メルマガを受信して、最初に目に入るのは「件名」です。
メルマガを開封してもらうためには、いかに興味を引く件名を付けるかがとても重要になります。
件名が魅力的でないと、「私には関係ない」「見る価値がない」と思われ、開封されません。
では、魅力的な件名とはどういったものでしょうか??
先述の通り、お得情報の場合の方が開封率が高いので、「◯◯%OFF!」「期間限定◯◯%OFFクーポン付き」など、
いつもよりお得にお買い物できることを訴求してみましょう。
難しく考えがちな件名ですが、全員に興味をもって開封してもらうことは極めて難しいです。
まずは、「一人の人に響かせる」ことを意識して考えてみてください。
また、ユーザー全員に配信するのではなく、商品カテゴリや目的など、メルマガの内容を踏まえターゲットを絞って配信することもポイントです。
「■、\ /、【 】」などの記号を使って目を惹く工夫をすることも大切です。
次に重要なのが、「キャッチコピー」です。
言い回しを変えたり、件名では伝え切れなかったさらに興味を引くキャッチーなワードを入れましょう!
件名と違うキャッチコピーが書いてあると、件名で興味を惹かれて入ってきたユーザーは「違うことが書いてある!」と思ってしまい、読まれない恐れがあります。
そのため、件名とキャッチコピーは整合性がとれていることが必須です。
楽天市場におけるメルマガの効果を上げるための「構成」について
イベントの度に、同じ内容のメールを送っていませんか?
「どう書けばいいかわからない」「いざ書こうとすると時間が足りない」という様々な理由があるかと思います。
【メルマガが苦手な方のご意見】
・文章力がないので、書けない
・うまく商品情報を伝えられない
・そもそも何を書いていいかわからない
実はすべて「構成」を決めることで解決できます。
メルマガで大切なのは「文章力」ではなく、「構成力」です。
画像だけのメルマガは独りよがりになりがちなので、
まずは基本のテキストメルマガで、失敗しないメルマガ構成についてご紹介します。
【メルマガ構成の基本要素】
- ヘッダー
- リード文
- 目次
- メインコンテンツ(本文)
- (まとめ)
- フッター
1:ヘッダー
メルマガの先頭に入れる要素です。メルマガの顔になる大切な箇所です。
せっかく開いてくれたのに、メール画面を閉じられてしまうかもしれません。
大切なのは、一目で「内容がわかるように」しておくこと。
また、デザインで統一感を持たせる(トーン&マナーを決める)と良いでしょう。
『いつもの店舗からのメールだ!』とお客様が認識できるようにします。
これがファンづくりの第一歩です。
お客様側もたくさんのメルマガを受け取っていることを考えその中でも『●●店のメール』と認知されるということは非常に重要な部分です。
2:リード文
リード文とは、日本語にすると導入文です。人間味を出す大切な箇所です。実店舗の接客サービス(おもてなし)の心と同じです。
挨拶もなく、ただただ商品情報が届くと…それは「購入」を押し付けた印象を与えます。
ただ、長すぎてもいけません。文字が長いと「読むのが面倒」と思われてしまいます。
簡潔に!それでいて、温かみがあり、興味を引く内容であるのがベストです。
手紙のマナーのように季語を入れてみるのもいいでしょう。本文で紹介する商品を「なぜ選んだのか」「なぜメルマガで連絡したのか」が伝わるような、本文への流れを意識して文章をかきましょう。
例
いつも当店をご利用頂きましてありがとうございます!
◯◯楽天市場店からのお便りです!
全国的に梅雨空が続いていますね。
気温の変化が激しく体調管理が難しい季節かと思います。
今回はこの時期に負けない体を作るおすすめの商品をご紹介します。
期間限定価格でお買い得です!お急ぎください!
3:目次
長いメルマガになってしまう場合は、必ず目次を付けましょう。
お客様が気になったところだけを読めるように、あえて読み飛ばしができるようにしてあげるのが、メルマガを読み続けてもらう秘訣です。
書き手としては「全部伝えたい」「全部読んでほしい」の気持ちだと思いますが、少し視点を変えましょう。お客様によっては、朝チェックだけして、お昼休みや仕事終わりにゆっくり確認するパターンもあるでしょう。チェックして興味がなければ、閉じる人もいると思います。
でも、それで良いのです!
独りよがりなメルマガにならない方が、メルマガ解約を減らせます。
お客様に直接お届けできる連絡手段を失うよりも、興味があったら読んでみてね!の気持ちで送ること。そして、お客様側で簡単に取捨選択できるように目次を付けておくことが大切です。
例
ーーーーーー目次ーーーーーー
・冬に負けない体を作る商品
・今月の特集
4:メインコンテンツ(本文)
楽天運営店舗の皆さんが送るメインコンテンツは、やはり商品紹介ですね!たくさん伝えたいことがあるかと思いますが、
商品を知らない人でも、どんな商品かわかる「キャッチ」とともに極力わかりやすく案内しましょう。
文章やおすすめポイントを熱弁したいところですが、すっきり見せるのが大切です。広告感が強すぎると、嫌悪されてしまうので、わかりやすさの方が重要です。
また、複数商品を紹介する場合は、商品名、キャッチ、価格、導線など商品ごとに統一することも、スッキリ見せるポイントです。
そして大切なのが、次のアクションを載せること!商品を紹介しておいて、リンク先が店舗TOPなんてもっての外!必ず、商品が購入できるページにリンクをつけましょう。お客様が迷わず購入できる(次のアクションを起こせる)ようにしておきましょう。
例
・冬に負けない体を作る商品
1)商品名
\キャッチコピー/
商品紹介文
➡️◯◯%OFFでお得に購入する(リンク遷移)
・今月の特集
★冬に負けない体づくり★
紹介文
➡️特集詳細はこちら(リンク遷移)
最後までお読みいただきありがとうございました。
これからも◯◯楽天市場店をよろしくお願いいたします。
5:フッター
メルマガの最後のブロックです。お問い合わせ先をしっかり明示しておきます。また、メルマガ解除の案内も記載しておきましょう。
例
▼ショップへのお問い合わせはこちら▼
URL
▼配信停止はこちら▼
URL
▼アドレス変更はこちら▼
URL
▼個人情報保護方針はこちら▼
URL
【◯◯楽天市場店 メールマガジン】
発行元:株式会社◯◯ (ショップメールアドレス)
住所:〒◯◯◯-◯◯◯◯ 都◯◯区◯◯1−1−1
電話番号:050-△△△△-××××
楽天の店舗運用で必要なメールの種類と配信タイミング
受注管理におけるメール
楽天の受注の仕組み
商品購入直後に楽天市場側から注文内容確認メールが自動的に配信されます。また、受注後、注文内容に変更があった場合は、楽天から自動的に変更内容がメール配信されます。
変更処理内容によっては、21時~翌朝9時までの間は送信されず、翌朝9時以降にまとめて送信される場合があります。
【楽天が自動で配信するメール】
・注文内容の確認
・店舗側で注文内容を変更した場合
・注文キャンセルをした場合
・お支払いが確認できない場合
・お支払い方法の変更が必要な場合
・返金を行う場合
続いて、店舗側で行うメール対応についてご説明します。
基本のメール
楽天市場の運用で必要なメールは、大きく分けてサンクスメール、発送の案内、フォローメールがあります。
まずは、商品購入後、顧客とのやり取りを店舗側で行っていきます。
1.サンクスメール(注文お礼メール)
注文内容を確認した後、注文を承ったことを知らせるメールです。注文情報の再確認や決済方法ごとに入金方法を案内します。決済方法によって案内内容が異なるため、決済方法ごとのテンプレートを作成、流用すると便利です。
楽天の注文内容確認メール以外に、店舗独自のサンクスメールで追加のフォローを行うと顧客満足度も上がります。感謝を伝える文章を添えると、メールでも感謝の気持ちが伝わりやすくなりますよね。
また、サンクスメールは、在庫の確認が取れ次第、できるだけ早めに送りましょう。
顧客の安心にもつながるので、注文が入った翌営業までには、メールを送ることが望ましいです。
2.発送案内メール
発送確認メールは、商品の発送が完了したことを知らせるメールです。送付先情報、発送日、荷物伝票番号(配送会社ごとの追跡番号)、到着予定日などを記載します。
追跡番号のURLも併せて記載してあると、荷物配送状況を調べるときに便利です。商品の到着を心待ちにしている顧客も多いので、発送した当日中にメールを送りましょう。
万が一、配送遅延や店舗都合のキャンセル、商品不備などが起こった場合は、お客様とのトラブルを防ぎ、店舗の信用を失わないように迅速に丁寧に真摯に対応してください。
3.フォローメール
商品発送後、商品の使い心地や取引に問題がなかったかを伺うメールです。同時に、レビュー投稿で次回のお買い物時に使えるクーポンを配布し、レビューの記載と自店舗への再訪問を促す手段も有効です。
ECサイトでは、口コミや評価を参考にして購入を決める顧客が多いため、より多くのレビューを集めることがCV(購買)につながります。
顧客が商品の開封や使い心地を実感しやすい、商品発送1週間後を目安にメールを送りましょう。
まとめ
EC運営で、メルマガは欠かすことのできない、とても重要な施策の一つです。
お得な情報を件名やキャッチコピーに入れてみる、見やすい構成を心がけましょう。そしてしっかりと分析をして、ユーザーの動向を把握することが大切です。
楽天市場のメルマガについて詳細が気になる方はぜひ弊社へお問い合わせください!