楽天市場が2016年9月から違反点数制度を導入、さらに2018年1月に推奨ガイドラインとしてリリースした「商品画像登録ガイドライン」が対応必須のガイドラインとして改訂されました。
今回のガイドラインの対象となっている「楽天市場の商品画像」と言えば、検索結果やランキングに表示される重要な販促画像です。
これまでにも、ECコンサルタントから「商品画像にSALE情報やポイント情報を入れて、お得感を出しましょう!」といった提案を受けたことがあるショップ様も多いのではないでしょうか?
商品画像ガイドラインとは、簡単に言うと、これまでは、加工が良しとされていた商品画像に、文字をほとんど入れてはいけない、もしくは入れた画像を使っていると違反点数が課されてしまう、といった内容です。
2019年3月*から違反画像を掲載した店舗には違反点数の加点が開始されており、さらには、
・楽天スーパーSALEサーチからの削除(2019年6月より実施)
・各種ランキング掲載からの削除(2019年12月より実施)
・検索連動型広告(RPP広告)からの削除(2020年7月より実施)
など、様々な対策措置がリリースされています。
Contents
ガイドラインの詳細と適切な画像サンプルはあるの?
では、具体的なガイドラインの内容をまず押さえていきましょう。
1.ガイドラインの対象となる画像とは?
まず、今回のガイドラインの対象は、R-Storefrontにおける商品画像欄の第1商品画像(商品画像(1))のみとなっています。
第1商品画像は、商品ページだけでなくサーチ結果・ランキングなどの各ページで使用される画像となります。その他の第2商品画像以下の画像、もしくは商品ページ説明文に使用する画像等は修正の必要はありません。
2.遵守すべき画像内のテキスト要素について
次に皆様がよく悩まれるであろう、画像に入れ込んでも良いテキストの要素についてです。
今回のガイドラインでは、商品画像内に配置するテキスト要素の占有率は20%以下と指定されています。
<テキスト要素に含まれる表現の一例>
・ロゴ(商品・ブランド・企業)
・商品名
・商品のスペック情報や特徴
・販売促進文言やキャッチコピー など
これまでの楽天市場の雰囲気とはかなり違う、すっきりとした画像が適正画像とされています。
2.要注意・画像表現にも指定があり!
更に、テキスト占有率20%以下、のルール以外にも画像表現にも2種類の規定が設けられました。
その1.画像内への枠線表現NGルール
枠線とは画像の4辺を囲う線のほか、L字・帯状などの要素も含まれます。
辺の太さは関係なく、こういった枠線の使用もNGとされています。
その2.白背景 もしくは 写真背景以外の背景NGルール
商品画像の背景についても、写真背景か単色白背景のみ、使用許可となりました。
つまり、より画像を目立たせるような”背景の合成”や、背景色の変更が禁止され、基本的には撮影画像に文字をのせるのみ、か、白抜きをして画像制作をする必要があります。
写真背景の定義:商品と一緒に撮影された背景
単色白背景の定義:カラーコード #FFFFFF(R255, G255, B255)
禁止表現:
・商品画像と写真背景の合成
(カラーバリエーションを表現するため色違いの商品画像を合成することは可。その場合は商品のみ切り取られた画像を使用してください)
・白以外の背景色のベタ塗り
・グラデーションなどのグラフィック表現
商品画像登録ガイドラインの詳細はこちら↓
https://www.rakuten.co.jp/shops/manual/navi3/rule/guide/10_128.html
商品画像登録ガイドラインの説明はこちら↓
https://www.rakuten.co.jp/shops/manual/navi3/rule/guide/10_138.htm
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ガイドラインに適応しているかチェックするには?
細かいルール指定がありますが、マニュアルには、今回のガイドラインを遵守しているかは楽天市場が用意した独自のロジックで判断…とありますので、本当に守れているのか不安になってしまいますよね…。
現時点では、御社の商品画像が規約に準じているかは、以下の3つの方法でご確認頂けます。・1枚ずつ確認する場合:
個別商品登録・更新画面の商品画像(1)欄に表示されている、「画像判定ツールを起動する」ボタンをクリックするとツールが起動し、判定結果を確認できます。
>店舗運営Navi [R-Cabinet]画像判定ツールはこちら<
※RMSにログインした状態でクリックをお願いします。・100枚までまとめて確認する場合:
R-Cabinetの画像一括登録/一括削除処理画面内の、商品画像一括判定依頼リンクをクリックするとツールが起動します。判定結果のダウンロードが可能になるとメールで通知を行います。
>店舗運営Navi [R-Cabinet]商品画像一括判定はこちら<
※RMSにログインした状態でクリックをお願いします。・すべての画像を確認する場合:
商品画像(1)に登録されている全商品を判定した「商品画像判定レポート」も配布されていますので、100枚以上の画像が対象の店舗様はこちらも合わせてご確認を推奨します。
このレポートでは、倉庫に入っている商品を除いたすべての商品が対象となっています。
>店舗運営Navi [R-Cabinet]商品画像判定レポートのダウンロードはこちら<
※RMSにログインした状態でクリックをお願いします。
ガイドライン違反の違反点数は?
もし、今回のガイドラインに違反してしまっていたら…。
楽天市場側から、取扱禁止商材・禁止行為ガイドラインの「Ⅱ-(9)-35 商品画像登録ガイドラインに反する行為」にあたると判断された場合、違反点数5点が課されるとなっています。
違反点数は各種ガイドラインによって設けられていますが、累計点数が増えてしまうと、以下のような違約金・ペナルティが発生してしまいます。
違反対象の画像がある店舗様には、楽天の違反点数制度事務局から「【楽天】ページ修正・削除対応のお願い (禁止行為について) 」の件名で、メールが順次飛んでいる状況のようです。
もしこのメールを受信した場合は、ただちに対応いただくことをおすすめします。
店舗様への出店ルール改訂や対策措置が年々厳しくなっているものの、反面、ユーザーからクレーム申請が入った場合の対応など、楽天側の補償ルールも手厚くなっているのは事実です。
安心・安全なショッピングモールづくりのため、ガイドラインの改訂が度々ありますので、細かくチェックするようにしましょう。