*本記事は最新のアルゴリズムの変化や弊社の事例を踏まえて、2022年6月24日にアップデートをいたしました。
Contents
楽天内SEO対策の重要性
楽天市場には独自のアルゴリズムに基づいた検索結果が存在します。商品を購買に至るユーザーの内、最も多くの人が参照元としているのが楽天内サーチだと言われているほど、検索結果の順位というものはそのまま売上に直結します。
SEO対策と聞くとGoogleを始めとする外部SEOを思い浮かべがちですが、楽天においても有効なSEO対策は数多く存在します。しかし、一昔前に流行ったような白文字を入れる方法や、とにかく商品名にキーワードを羅列する方法では逆効果になるケースも多いため、正しいSEO対策を施すことと、単なるSEO対策ではなく楽天独自の検索の面を広げる方法を合わせて実施することが非常に大事です。検索対象となる商品を上位表示するためには、アルゴリズムを把握し、SEO対策を実施することが求められます。
また、楽天市場のガイドラインの変更により、商品個別に登録をする「第一画像=サムネイル」に過度な装飾をすることがNGとなりました。サムネイルの作り込みでCTRを上げる方法が難しくなるからこそ、根本となるSEO対策が非常に大切です。
ベース、ブースト、独自ノウハウという考え方
弊社では楽天内SEOを「ベース」、「ブースト」、「独自ノウハウ」に分けて考えています。下記の資料をご覧ください。
ベースとはすなわち「土台になる部分」のことであり、一度設計をしてしまえば基本的には変更をする必要がない部分です。基礎となる部分のため、ここができていないと、求めるキーワードで表示をされること自体がない場合もあり、最低限抑える必要があります。
ブーストとは、主に販売実績に応じて変動をする部分であり、レビューの件数や評価、商品ページ転換率、今売れているかどうかなどが総合的に判断をされます。
最後の「独自ノウハウ」を説明する前に、モールの検索アルゴリズムはどのように決まっているのかということを知らないといけません。それは単純で「モールの売上が最大化をするかどうか」という点です。googleのアルゴリズムはユーザーに有益な情報を与えられるか、という点が大きいですが、モールは当然「モールの売上が大きくなること」を目的として、アルゴリズムを設計しています。そのアルゴリズムを弊社では突き詰めており、ベースにもブーストにもない「独自ノウハウ」と呼んでいます。
【まずはベース】楽天で通常通りSEOを上げるオススメの方法5選
1, 商品名とキャッチコピーへの適切なキーワード挿入
検索対象となる商品に対して、商品名とキャッチコピーにキーワードを挿入することは最も効果的で大切な手段です。最初の商品登録の際にメインとなるキーワードはあらかじめ挿入してあると思いますが、他にも関連キーワードがないか確認してみるといいでしょう。例えば「クレンジング」を販売している場合、いくら「クレンジング」で検索にヒットしていても、「クレンジングジェル」「クレンジングオイル」「クレンジングフォーム」など、お客様が検索するであろう関連ワードを入れないことには、それらの検索結果でヒットすることはないため非常にもったいないです。
一方で、むやみやたらに挿入すればいいというわけではなく、楽天の規約では商品名と検索キーワードに関して下記のガイドラインが設けられています。
<商品名の登録例>
・アサヒ スーパードライ 350ml 缶 12本
・【中古】 坊っちゃん 筑摩書房 夏目漱石
・【第1類医薬品】 ロキソニンS 12錠
・【並行輸入品】【訳あり】 Casio G-SHOCK G-100-2B ネイビー
<キャッチコピー欄へ入力する文言の例>
・雑誌掲載商品
・○○賞受賞
・スマホケース スマホカバー スマートフォンケース スマートフォンカバー
・UV対策 UVケア 紫外線対策 紫外線カット
つまり、「商品名」とはあくまでその商品を識別するために使われるもので、キャッチコピーとはその商品を販促するために使われるべき、というように楽天側は定めています。現状、弊社の調査ですと、これに反したからといってSEOの順位が著しく下がったり、違反行為の対象になるということは見受けられませんが、今後のことも考え、今のうちから対策をしておくことを推奨します。
また、キーワードを増やしたいけれどもどんなキーワードを増やしたらいいかわからない、という方にお勧めしたいのが、「一緒に検索されているキーワードを調べて追加する」という方法です。例えば、下記は一例ですが、「カラコン」という検索キーワードを100としたときに、複合して一緒に検索されているキーワードのボリュームを出したデータになります。
このデータを参考にすると、「カラコン」というキーワードと一緒に検索されているものがよくわかります。例えば、あまりKWを入れているのを見たことがありませんが、実は「ナチュラル」という検索はよくされていますし、「小さめ」というKWも検索をされています。もし今それらのキーワードの対策ができていないのであれば、入れるだけでもアクセスが増える余地が大変大きいです。
(上記のようなデータは各キーワードごとに弊社で保持しておりますのでお気軽にお問い合わせください。)
また、どのキーワードを攻略するか、という点ですがRMSの
「売上改善アクション>商品別検索キーワード」から普段どんなKWでユーザーがページに入ってきているのか、そしてそのKWからどれくらい転換をしているのかを見ることができます。
ここを参考にして、取りたいKWで流入がないものをピックアップして、商品名やキャッチコピーに入れていくのがおすすめです。
2, 代替テキスト(altタグ)の挿入
代替テキスト(altタグ)とは画像を識別するためにつけるコードの一種です。
画像を商品説明文にコーディングする際に、<img src=””>というタグを使うと思いますが、<img src=”” alt=”この部分が代替テキスト”>このように表記をすることで、この画像は何について示した画像なのかというのを伝えることができます。通常imgタグのみの場合SEOには何の影響も持ちませんが、このaltタグに関しては、テキストと同じ扱いになるため、SEO対策として有効です。
具体的としては、「焼肉セット800g」に関しての記事の場合、
<img src=”画像URL” alt=”焼肉セット800g”>というような表記をしましょう。
3, ディレクトリID、タグIDの適切挿入
商品を登録する際に、カテゴリIDの登録は必須ですが、ディレクトリIDやカラータグなどの項目は登録必須ではありません。しかし、例えば「牛肉」というカテゴリに商品を登録するだけでなく、そのディレクトリとして、「牛タン」も選択すれば、検索結果を絞り込んだ際でも表示がされるようになりますし、ランキングにおいても同じように下層のランキングでも表示がされるようになります。
また、正しいディレクトリに入っていないと検索順位も下がります。
化粧水なのに、「シートマスク」のディレクトリに登録をしてあったりなど、本来その商品を入れるべきディレクトリに登録をしましょう。
またカラータグはアパレル商品において「白いTシャツ」を探している人などに非常に効果的ですし、サイズタグは「Sサイズのアウター」を探している方や、「26cmのビジネスシューズ」を探している方にとって見つけやすくなります。このように楽天内検索結果で上位表示がされずSEOで苦労をしても工夫次第で検索面を広げることが可能です。
4, ユーザビリティの改善
あす楽対応や、学割に登録をしているかなど、ユーザーが購入をしやすい楽天のプログラムに登録をしてある商品の場合、やはり上がりやすくなります。また、納期情報設定を行っていること、配送日が短いことなど、配送面も大きなポイントになりますので、「いかにお客様が買いやすいか」という面でユーザビリティを改善できる部分があれば、余すところなく設定をしましょう。
【次はブースト】楽天でさらにSEOを上げるための方法3選
1, レビューの数を集める
レビューの数は販売件数が増えると自ずと増えますが、レビューのキャンペーンやツールを導入することで更に増やすことが可能です。特にらくらくーぽんは非常におすすめのツールでして、無料トライアル期間があり、有料になっても月に1万円でレビュー書き込み率も大きく上がっているケースが多いので、ぜひ一度使ってみていただくといいかもしれません。レビューに関しては、約10年以上前のモール勃興期においては非常に重視をされ、そこからサクラレビュー問題などもあり、重視されない時代を経て、今一度アルゴリズムの中でも大事なものになっている印象を受けています。下記の「質のいいレビュー」という考えも合わせてご確認ください。
2, 価値あるレビューの数を溜める
画像付きのレビューや文量がしっかりあるレビューほど質の高いレビューとして認識され、楽天内のSEOにいい影響があります。いきなり質の高いレビューを書いてもらうことは難しいですが、サンクスメールやフォローメールに、そのようなレビューを買いていただくような方向性を示唆するような内容を入れ、少しでもいいレビューを入れていただけるようにしていきましょう。
3, 売上を上げることで上位表示をさせる方法
近年、楽天内SEOのアルゴリズムとして強い影響を持つのが、「今、売れている商品を上位表示する」というロジックです。今売れている商品が検索でも上に出ていればお客様にとっても一番嬉しいだろうという楽天のロジックです。とはいえ、購入する人が流入してくる元は検索のため、検索の上位にいなければ売れないということは、検索結果の下位にいる商品はいつまでも売れない=いつまでも検索でも上にこない、と思われがちですが、リアルタイムランキングを使うという工夫の仕方で攻略することができます。ある一定の期間に売上を寄せることで通常では上がりにくかった検索順位も上がり、それによりさらに売れるようになり、検索順位も落ちなくなるという正の循環を作ることができるようになります。タイミングが非常に大事になるやり方です。
最後は弊社の【独自ノウハウ】
ここまでは一般的な対策となりますが、ここからは弊社で独自に行っているSEO対策です。最初に説明をさせていただいた通り、「モールが一番売上が上がるように/儲かるように」するためにモールのSEO対策は存在をします。そのアルゴリズムを意識して対策を行うと下記のような成果が出るケースがとても多いです。
折れ線グラフは「最高順位」、棒グラフは1P目の「占有率」になりますが、非常に大きく伸びていることがご確認いただけるかと思います。
このように、「ベース」、「ブースト」、「独自ノウハウ」の3つで対策をしていくことが楽天市場のSEO攻略の王道です。
対策をしたら順位確認を忘れずに!
むやみやたらにSEO対策を行うのではなく、どの施策が楽天市場の検索順位に好影響があったのか検証をし、PDCAのサイクルを回すことが重要です。1つ1つのキーワードで検索をしてみることも可能ですが、あまりに非効率ですし、順位上下の傾向を把握するのは難しいため、ツールを用いることも効果的です。
弊社では、ECモールの検索順位をチェックするツールと独自提携をし、日々お取引先様に最適なSEO対策を施しています。(下記は、弊社専属提携の検索結果分析ツールの画面です。順位だけでなく、そのキーワードにおける自店舗の検索結果シェアも図ることができるため、検索からの売上を余すことなく獲得することができます。)
その他の楽天検索に引っかかりやすくなる方法
JANコードを用いて商品価格ナビに表示させる方法
楽天内で検索をしていると、「最安ショップを見る」というアイコンが付いている商品があると思います。ここをクリックした後のページが商品価格ナビと言って、同じJANコードが入力されている商品が価格順に並んでおりお客様にとってどの商品がお得なのか一目瞭然になります。特に型番系の商品の場合には、必ずJANコードを入力することでこのページに商品を表示させる必要が有ります。
RPP広告やCPC広告を用いて検索結果にPR枠として上位表示をさせる方法
上記のような無料で出来る対策を施してもなかなかSEO対策が上手くいかない時は、RPP広告やCPC広告など検索結果の上位表示をさせられる広告枠を使うのも1つの手です。どちらもクリックをされた際に課金されるタイプの広告ですので、上手く運用をすることで費用対効果を高めながら売上を上げることが可能です。
RPP広告とCPC広告の詳細に関してはこちらでご紹介しておりますので、ぜひ合わせてお読みください。
DEALやポイントを使いアイコンを表示させる
結局のところ、いくら検索結果で上にいてもクリックがされないと元も子もありません。SEOではなくCTR(クリック率)という観点で見てみると、DEAL対象商品やポイント変倍がかかっている商品に表示がされるアイコンも非常に重要です。アイコンがつくことで、お得な商品であることが一目で分かるため、お客様としても商品詳細を見てみたくなります。
楽天の検索結果に表示されるアイコンは次のとおりです。
【送料無料】【DEAL】【ポイント】【翌日配達(あす楽)】【プレミアム】【学割】
登録できるものがあれば忘れずに行いましょう。
DEALについてや、DEALの登録方法はこちらの記事で紹介していますので、こちらもご参考にしてください。
動画を挿入する
お客様にとって購入しやすい、購入する価値がある商品が上位表示されますので、商品ページに動画を挿入しておくこともSEOとして重要な要素となります。動画はRMSの商品登録ページの「商品ページ情報」にソースを入れることで、商品ページに簡単に設置することが可能です。
ここでは楽天のSEO対策についてお伝えしましたが1つ1つの商品状況に応じて適切な対策を行う必要があります。弊社では3つの考え方でSEOを大きく上げてきた実績がございますが、楽天市場のアルゴリズムは随時変更がされているため、細かな作業と分析が必須です。SEOは売上アップのために重要な要素ですので、弊社では徹底的にサポートをさせていただいております。ぜひ一度無料相談で、ご自身の店舗が正しい対策を行えているのかお問い合わせください。
楽天市場における動画の設置方法などについてはこちらの記事で詳細を紹介していますので、こちらをご参考にしてください。