最強の コスパモール ? Qoo10(キュー10)とはどんなモール?
Qoo10(キューテン)は2010年10月にジオシスグループ傘下のジオシス合同会社が立ち上げ、「お得で楽しいショッピング」をテーマに、ユーザー数、売上高ともに急成長をしているモールです。
驚くべきことに、Q10の2017年(1~12月)における流通額は前年比40%以上増加し、会員数も1年で210万人増加したことが発表されており、まさに楽天市場やYahoo!ショッピングなどの他モールと比較して、驚異の成長を続けているモールと言えます。
更にホットなトピックスとして、2018年8月1日から約190か国でECを展開するeBay Inc.(イーベイ)が、Qoo10を買収、運営会社のジオシスもイーベイジャパン合同会社に社名を変更しました。
インターネットオークションで世界最大のイーベイ資本が入ることにより、2018年秋以降、国内だけでなく国外も含め、更にマーケット拡大が期待されるECサイトとなっています。
Qoo10の特徴とは?
Q10(キュー10)は、下記のような特徴を持つECモールです。
会員数960万人を突破、出店店舗数も1.1万人を超えるマーケットを保有(2017末時点)
初期費用・月額固定費が無料!完全成果報酬型のシンプルな料金体系
2018年1月以降、これまでかかっていた出店費用1万円が廃止、出店費用は0円となりました。
更に、出店後の料金体系も取引成立した売上に対して、7~12%の販売手数料のみと分かりやすい料金体系になっています。
※2018年8月現在/2018年9月以降より、全店舗一律12%の販売手数料に料金体系が変更となります。
また、出店時の審査も早く、申し込みから最短3日ほどで出店が可能で、個人でも出店ができるオープンなマーケットとなっています。
Q10(キュー10)は当初、Gmarketと言うモールで韓流ブームに乗っかり、現在30代以上の女性会員を一斉に獲得したモールでした。その後、2015年以降の韓国ファッションや韓国コスメのブームとこれらのアイテムが激安で購入できる、と言う特徴から、若い10-20代女性の獲得を続けているモールとなっています。
これらのブームから一気に10-30代の女性会員が集中するモールに成長した後、近年ではデジタルカテゴリーの強化やコンサートチケット販売への注力等から男性会員も急増しています。
Qoo10はジオシス時代から国内(千葉県)に大型の物流センターを保有し、キューエクスプレスと呼ばれるロジスティックサービスも提供しています。
Q10出店者であれば、商品をこの物流センターに送ることで、商品の保管・梱包・配送(即日配送も対応)までのECに関わる物流サービスを比較的安価な費用で利用することができます。
これにより、配送などの人員がいなくても、すぐに取引を始めることができるため、個人事業主の方も出店しやすいモールになっています。
更には一部 越境ECも対応しているため、国内取引以外にも活用が可能です。
Qoo10のモール内部では、「共同購入」や「タイムセール」、「キーワードplus」などの様々なプロモーションが用意されています。
これらの広告は数百円〜5,000円ほどで掲載できるものがほとんどで、1回の広告掲載費用が数万円から設定されていることが多い主要モールと比較しても、気軽に広告出稿ができると言う特徴があります。
PVが集まっている商品にはモール負担の割引プロモーション支援も
Q10では、商品のカテゴリー別に担当の部署があり、出品後、お客様からのPVが集まっていたり、トレンドの商品に担当部署から無料の広告やQoo10負担の割引をつけてもらうと言う仕組みがあります。
他モールでも時期によってはこういうキャンペーンを実施しているケースもありますが、立ち上げたばかりのショップでも常時プロモーションの声がけをされる可能性があるのも、特徴の一つです。
Qoo10に出店するには?気をつけるべき点は?
キューテンの出店方法や、費用の詳細に関しては、Qoo10の公式サイトに記載がありますのでそちらをご参照ください。
また、楽天市場の商品情報CSVがある場合、QSMと呼ばれるQoo10の販売管理画面にそのCSV情報を用いて商品を登録する機能があるので、出店後すぐに商品の販売が可能です。
(ネクストエンジンやクロスモールなどの在庫連動のサービスとも連携しています。)
複数モール展開を考えているショップ様にとっては、出店が非常に簡単です。
ただし、2018年9月以降からの運営には大きな変更点があるので注意が必要です。
実は前述の通り、Qoo10がイーベイに買収されたことに伴い、Q10の社内の仕組みが変わり、9月より、料金体系や運営のサポート面が大きく変わります。
具体的には、これまでは、出店後につくQ10側の営業担当の手で、販促の設定サポート(割引/枠の確保/検索対策・・・)をしてもらえたため、商品の出品と受注発送業務だけで売上をあげていた販売店舗様が多くいらっしゃいました。
ところが、2018年9月1日より、この営業担当側が店舗様の管理画面に入ることができず、細かい設定や広告購入のサポートができないように制限されるようになります。
Qoo10の管理画面(QSM)は楽天やヤフーの管理画面と仕様が全く異なり、特殊な仕様になっているので、なかなか設定を覚えるまでに時間がかかるかもしれません。
また、例えば、検索対策をしよう!と思っても、実はまだ設定のマニュアル等が整備されていない状況なので、ノウハウを持ったスタッフの方がいらっしゃらないと、以前よりも出店後、スムーズに売上を上げづらくなる可能性があります。
これからキュー10の出店を検討していて、Q10に既に出店済の店舗様からお話を聞き、「運営が簡単で販促もモール側が実施してくれるから安心!」と考えていた方は特に注意が必要です。
実際に、上記の変更点の発表後、出店中の店舗様から弊社にも運営代行のご相談が急増し、出店済みで売上が立っている店舗様間でも今後の運営にお困りの店舗様が出てきている状況となっています。
当社のQoo10運営代行・コンサルに関して
当社では他のEC運営代行業者様に先んじて、Q10の運営代行や出店代行コンサルに力を入れて参りました。
その経験から、キュー10はかなり特殊なモールだと位置付けています。
例えば、Qoo10は1つの商品ページにはアクセスを集めることができたとしても、他の商品や店内全体に回遊されづらい仕様になっています。
元々、楽天やヤフーショッピング等で、1アイテムで売上を立てていたショップ様は、とても売上を作りやすいモールではあるのですが、一方で品揃えの豊富さが強みの店舗様や併売施策が得意な店舗様は、出品→販促を実施してもなかなか売上がついてきづらく、苦戦されるケースも多いようです。
とはいえ、上記のような仕様も、実はQoo10の仕組みを理解していれば、打開策を打つことも可能ですし、うまく活用ができれば、売上を一気につくりやすいモールであることは間違いありません。
Qoo10は今後、コマーシャルなどの外部宣伝にも積極的に力を入れていくと発表しており、更に急成長が期待されるモールです。
参入はしようと思っていても、なかなか手が空いていなくて諦めてしまっている会社様、また出店はしているけど全く触ってない、売上の上げ方が全く検討がつかないという状況の店舗様。
当社にて完全運営代行も可能ですので、是非一度お気軽にお問い合わせください。